雑記20 – 「貧困大国アメリカ」

ちょっと衝撃的なタイトルです。

それ以上に中身が衝撃的です。

 

対比を持ち出すために現代アメリカを選びました。

内容を少し書きます。

 

現代のアメリカが抱える肥満問題は、貧困問題である、というところから始まります。

一定の所得水準に達しない人たちは政府からクーポン券がもらえるそうです。

大手ファストフードチェーンで使えるその券で無料で食事ができるそうです。

ドキュメントの映画監督が一日三食をマクドナルドで食事をする。という映画を自分の身を持って制作したそうですが、

1ヶ月でドクターストップがかかったそうです。

調理機材すら買えない人たちはそれを使うしか日々の糧を得ることができません。それは太ります。

 

そして、その貧困問題は教育と医療にあることを指摘します。

現在のアメリカの医療制度は、日本と違い国民皆保険制度ではなく、医療費がとてもかかります。

保険会社は保険の適用範囲を厳密に区切りますが、病気の原因など現代医学をもってしても完全に把握できるものでなく、

病院に対して出来る限り保険料を払わないで済むよう診断させ、それを破った病院に対して取引を停止するそうで、

病院は患者ではなく、保険会社の方を向いて診察します。

 

一度大きな病気や怪我をすると中流階級であろうと、貧困層になってしまうそうです。

そして保険料はバカ高いそうです。

 

教育は、他の証券マンの方も言いますが、サブプライムローンの次に来る大きな波になるだろう。と言われております。

学資ローンの制度が100年近くも前のものだそうで、自己破産が適用さないそうです。

普通の大学でも日本の医学部並みの授業料が必要なアメリカの大学では学資ローンは必須のものだそうです。

そして、この経済不況で大学を卒業しても、学士号を取得しても就職先はなく、マックジョブと呼ばれる、

マクドナルドでの仕事をアルバイトでするくらいしか仕事が無いそうです。

 

そこに軍のリクルーターがやってきて、甘い言葉で誘うそうです。

現地に行くことはない。という言葉に騙され、帰ってきてからPTSDになったり、無職のホームレスになる人が多いそうです。自殺者も多いそうです。

 

さらに衝撃的なのは、下巻です。

アメリカでは現在ホームレスの取締が厳しくなっているそうで、軽犯罪でもホームレスの場合刑務所に連れてゆかれるそうです。

軽犯罪とは、路上で酒類の栓を開けたり、横断歩道でないところを渡ることなどだそうです。

そして、スリーストライク法というものがあり、軽犯罪であっても3回繰り返すと自動的に終身刑になるそうです。

 

そして、現在のアメリカでは刑務所ビジネスが大盛況だそうで、

増える一方の囚人に電話のオペレータ等の仕事をさせます、ネイティブで同じ文化の人がやるので、もっともクオリティーが高く、

囚人なので最も低賃金な労働力の出来上がりです。

その仕事でヘマをすると、辛い重労働を課せられる彼らは必死で仕事に取り組みます。

刑務所での日用品もその時働いた給料で買うそうです。歯磨き粉を買うのに50時間働かなければならないそうです。

出所するときはそういった経費と裁判費用が借金として上乗せされるそうです。

 

最近日本では派遣切り、という言葉を聞かなくなりましたが、恐らくメディアが報道していないだけで対して状況は変わっていないのだと思います。

しかし、このアメリカの現状を見ると、よっぽどましであることが分かります。

 

そういえば、古代ローマ帝国をパンとサーカス、といって非難したのはキリスト教でした。

現代ではクーポン券とテレビ、でしょうか?キリスト教の国が。

 

古代ローマの小麦粉の無料配布は政治家の人気取りの政策として発展してゆきました。

初めは一定の所得以下の人に低価格配給だったのが、無料になりさらにはその範囲を広げてゆきました。

皇帝は人々にかつぎあげられて皇位につきましたが、現代のような選挙がない当時はそれを否定するには殺すしか方法がなく、

年に25人も皇帝が変わる時期もありました。

皇帝は担ぎ上げた人たちの言うことを聞くため皇位につき、実際に皇位につくとそれだけでは済まなくなり、

担ぎ上げた人たちによって殺される。と言った図式です。

 

アメリカ現大統領の献金団体の4分の3が前大統領と同じだそうで、結局政策としては対して代わり映えがないのも当然です。

 

以前紹介した、「サムシング・グレート」という本で竹内薫さんが仰ってましたが、

竹内さんのお爺さんが癌と診断され、余命半年と診断されたそうです。

古武術の達人であるお爺さんはひとりで山ごもりを始めたそうです。

半年後帰ってきて再び病院で検査を受けると、治っていると診断されたそうです。

この話の件はクローン羊のところだったかと思うのですが、クローン羊を作る際に乳腺だかの細胞を使っていたそうですが、

各細胞に含まれるDNAは全て共通していて理論上はどこの細胞でも全ての細胞を作ることが出来るのですが、実際にはスイッチがあり、

その細胞に必要ない部分はスイッチがOFFになっています。

色々試行錯誤し全てのスイッチをONにする方法を模索したそうですが、一向にならなかったそうで、最後に細胞を飢餓状態に持っていったときに

全てのスイッチがONになったそうです。

火事場の馬鹿力でしょうか?自然とは不思議なものです。

 

国が繁栄すると都市化が進み、人は驕るもののようです。おごれる人も久しからず。とは良く言ったものです。

なんだかすごい世の中だなぁ、と思ってしまいますが、恐らくいつの時代もその時代を生きる人達はそう感じてきたのではないでしょうか?

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