雑記57 – 情報という観点から見る遺伝子と脳 その2

人間を生命の頂点に置く、という考えはいかがなものかと思いますが、情報、という観点からすると最も進化を遂げた物の一つであることはいえるかと思います。
それは種内での遺伝子の差が最も少ない、ということから導きだされるように思います。
そして、情報量の増大という問題は神経細胞の進化により、そちらにアウトソーシングすることで更なる進化を促進していったのだろうと思います。

 

外部に委託することにより、情報量はより増加し遺伝子にあった複雑性は個体への複雑性へと変貌を遂げてゆきます。
反射的な運動は個体それぞれの随意的な運動へと変化してゆく。特に現代の人はこれを個性として尊重する。という図式が見えてくるように思います。

 

では、人間にある反射的な運動とは何か、これを紐解くことにより、随意運動と呼ばれる個人の意思、というものが見えてくるように思います。
人間に限らず、動物は叫びます。鳴く、いななく、ともいいます。
それらの行動の共通性は、自分の意思とは関係なく反射的に起こるものです。
他の動物に比べ、人間の叫びの種類は少なく、その中でも社会性を持った物、と限定すると、泣くと笑う。に限られます。
これらの叫びは周りの環境によって促されることが多く、大抵の人は自律的に行う動作ではありません。
それらが自律的、突発的であると人格を疑われます。

 

人間に近いチンパンジーで観測された面白い例があります。
一匹のチンパンジーが群れから離れたところでバナナの木を見つけ、一目散にそれに駆け寄りました。
チンパンジーはフードコールと呼ばれる叫びを持ちます。これは食べ物を見つけると反射的に特定の叫びを上げる行為です。
しかしそのチンパンジーは仲間にバナナの事を教えたくなかったようで、片手で口を抑え残った片手でバナナを取り出したそうですが、
叫びは抑えられず、必死になって反射的な運動を随意的な運動で抑えこもうとしていたそうです。

 

チンパンジーよりも行動範囲が狭く、観察のし易いベルベットモンキーでは、天敵の種類に合わせて鳴き声をあげる。という行動も観測されています。
鳥、蛇、ネコ科の動物。と三種類あり、それも特定のものにしか反応しません。要するに自分たちを食べる可能性のある種類を見極めています。
しかし、その鳴き声はどうも学習するもののようで、幼い個体は間違えて叫び声をあげます。
天敵の種類が変わると逃げ方も変わります。間違えると大変なことになります。群れの中でその鳴き方を学んでゆくことが観測されています。

 

サルに限らず、鳥にも学習することが観測されました。
アズマヤドリという種類の鳥は、雌に対して性的なアピールをするために家を作ります。
その家の形は地域による特徴を持ち、幼い時期に大人の雄が作るそれらを観察して作られることが観測されています。
また、違う鳥では鳴き声を父親から学ぶ。ということも観測されています。これは実験により、親から引き離した子供が鳴くことが出来ない。
という事でも更なる裏付けがなされました。

 

少ない例しか挙げておりませんが、随意運動に移行してゆくと学習という物が必要になってゆきます。
遺伝子がミーム(文化的遺伝子)となる原因はここにあるように思います。

 

うーん、終わらせるつもりだったのですが、終わらない、、またにします。

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