雑記66 – タネの話

普段我々が口にする、食べ物のタネに興味を持ったので調べてみました。
現在日本に流通している種はF1種と固定種と呼ばれる、二種類の種に分類されます。

 

F1とは「first filial generation」の略だそうで、一代限りの種を意味します。
固定種とは、長い時間をかけて自然にその土地に馴染んでいった種をそう呼びます。

 

秀吉の朝鮮出兵の時に、長野の侍が九州から持ち帰ったカブを地元に持ち帰ったそうですが、
長野の土地では根が大きくならず、葉を食べるようになったそうです。それが野沢菜です。
それに対し、F1とは近代に生まれた種で、雑種強勢を利用したものです。
現在市場に出回っている種と野菜のほとんどがF1種です。

 

雑種強勢とはロバと馬を掛けあわせると、ラバという品種が出来上がります。
両親のいいとこ取りで、ロバの持久力と、馬の瞬発力を兼ね備えたものになるそうです。
ただ、欠点としては雑種強勢により生まれた個体は子供を生むことが出来ません。
人間とチンパンジーも掛け合わさる。という話を聞いたことがありますが、定かではありません。

 

植物においては、雑種強勢により、生長が早くなり、生育が揃い易くなる。さらに色形が良くなる、といった効果があるようです。
ただ、固定種に比べると味は劣ることが多いようです。
外食産業の人は種屋さんに「味付けは我々がするから、できるだけ菌の少ない野菜を作ってくれ。」とまで言う方もいるそうです。何を作っているのだか分かりません。

 

現代の農業は工場化が進み、効率のよい作業に重点が置かれます。
効率化とは、人間基準で考えた方法論を意味します。もっと言ってしまえば、大人の考えともいえるかと思います。
子供や自然は、人間の大人からみると理不尽です。意味が無い、意味が分からないことを平気で行います。
それは大人の頭で考えているからであって、感じているのではないからだと思います。

 

そして、そういった品種改良にとどまらず、遺伝子改良という手法も加わってきました。
まだ、人間に対して明確なデータは揃っていませんが、ラットでの実験では内蔵癌になる確率が有意に増えたそうです。
しかし、そいうった情報は余り公開されないようです。
現在アメリカが先頭切って遺伝子改良に踏み込んでいます。
大豆などは最たるもので、Bt毒素と呼ばれる元々一部のバクテリアが生成していた物を大豆に組み込みました。
そうすることで、大豆に害虫が付かなくなります。さらに、除草剤に対する耐性も追加し、その大豆の種と除草剤を一緒に売って大儲けだそうです。
現在日本では大豆の自給率が5%程ですが、スーパーではほとんどの大豆製品が国産です。どう行ったからくりがあるのでしょうか?

 

アフリカの食糧危機を救うため、と称してそういった改良を進めているそうですが、現代の食料事情は有史以来最高水準で、一人当たりに換算すると一日1.8kgの食料があるそうです。
日本は40%に満たない自給率だったかと思いますが、そのうち300万トンを廃棄しています。
廃棄されるコンビニ弁当をリサイクルするため、家畜に食べさせる。という事もしています。牛に牛を食べさせて狂牛病になったように、豚に豚を食べさせたり、鶏に鶏を食べさせたら、
未知の病気が引き起こるだろう。と、武田邦彦さんは警鐘を鳴らします。
また、現在の畜産も効率化の餌食になり、牛を飼っている牧場で牛を放し飼いにしているところは全体の9%程度だそうです。
牛舎につなげて、薬漬けで乳をしぼり、肉を取るそうです。
現在有機農業ではそういった畜産の糞尿が使用されます。それらを堆肥化させて、田畑に撒くそうです。堆肥化させる段階で、薬品は濃縮されるという話も聞きます。
うーん、増々何を作っているのか分かりません。

 

アメリカでは遺伝子改良についての懐疑的な記事を書くと、ラッダイト(産業革命当時、職を失う恐れを抱いき、が機械を破壊した労働者達)だの反進歩的左翼運動家と一方的に言われ非難されるそうです。
現在の日本でも原発で、そのような感じかと思います。どうも利権が絡むと同じような力学が発生するようです。
マスコミはどこに行っても変わりません。
アメリカではサプリメントに使用された成分で、裁判が起こりました。
どうやら、現在サプリメントとして使用されるビタミンなどの成分は、遺伝子改良されたバクテリアによって生成されている事が多いそうです。
さすがに日本は大丈夫だろう。と思っていたら、その訴訟を起こされた会社は日本の会社でした。
結局因果関係が解明される以前に多額の賠償金を支払うことで、決着したそうです。
このあたりの話は、

こちらに詳しくあります。ただ、どうも釈然としないのですが、データが断片的です。
もっと広範囲に渡ったデータでないと、因果関係を結ぶことは危険なように思います。
例えば、アメリカの保護観察官で、更生率が約80%の人がいるそうです。他の保護観察官はどのくらいか分かりません。
ただ、面白いのは、その保護観察官は取り立てて特別な事をしているわけではないようで、食事を自然食にしているだけだそうです。
化学物質を使わない料理を出す。現代にあっては至難の業です。

 

また、本にある実験では、着色料が動物に与える影響、というものにも少し触れています。
着色料をとったラットはそうでないラットに比べ、孤独を好み、怒りやすくなる。と、ありました。うーん、無理やり現代人っぽい像を当てはめすぎていないかな?と感じてしまいます。
ただ、日本でも同じよな話を聞きました。落ちこぼれが集まる有名な高校で、週に2日だか3日だかの給食に発酵発芽玄米を出すようにしたら、数年で進学校になったそうです。
もっとも、これも単純に因果関係を求められません。

 

ちなみに、現在日本で固定種を専門に扱っている店は2つしかないそうです。野口種苗研究所さん畑懐さん。生長が遅く、生育も揃わない固定種は現代の農業には向いていないそうで、家庭菜園にはぴったしだそうです。

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