雑記79 – 相関関係と因果関係

大学の心理学科などで、初めの方に出される問題だそうですが、
アイスクリームの売上の増加と、水難事故の発生率の増加の相関関係と因果関係を述べよ。
というような問題が出されるそうです。
そして、この2つの相関関係には直接的な因果関係は存在しない。というのが答えのようです。
常識的に考えると、気温の上昇が双方に影響している。という答えが出されるかと思いますが、それも科学的な証明はなされていない。

 

どうやらそれらを調べてゆくと、養老孟司さんがいう、ああすればこうなる。という事が分かるように思います。
武田邦彦さんは地球の温暖化とご自身の年齢の相関関係を出し、武田さんが歳を取ると地球が温暖化する。
という図式を、現代の地球温暖化を危惧する意見に対して、揶揄する形で出しております。
相関関係とは、2つの事象が関連しているかのごとく変異することで、因果関係とはその理由、ということになります。
要するに武田さんが言いたいことは、二酸化炭素の割合の上昇だけが地球温暖化の原因ではない。という事です。

 

そして、武田さんは喫煙と肺癌の発生率についても、説明されております。
喫煙率は確実に減っているにも関わらず、肺がんの発生率は増えている。
この2つのグラフを見るかぎりでは、肺がんの一番の原因は必ずしもタバコではない。
ご自身、喫煙しないにも関わらず、そういった事をブログに書き、その度に数多くの批判を受けているようです。
養老さんもどこかで書いていましたが、新聞のコラムに似たようなことを書いたそうです。
タバコよりも明らかに害のある、自動車の排気ガスを非難せずに、タバコを非難する理由は、
タバコ業界よりも自動車、石油業界の方が力が強いからだろう。と書いたそうですが、その部分は消されて新聞に掲載されたそうです。
そして本では、新聞社もそういった業界から多額の資金をもらっているので仕方が無いのだろう。と書かれておりました。

 

研究者と呼ばれる人たちは、大抵お金を持っていません。
というよりも、研究そのものに莫大なお金がかかります。数多くのサンプリング、状況設定、人件費。
それらの事柄をクリアするには多額の資金援助が必要で、そういった援助をする人は、自分たちにとって都合の良い結果を求める。

 

以前こんな記事を見つけました。
要するに、最近良く宣伝で見るトクホというものについてですが、特定の条件で抽出したデータをあたかも全ての人に効果があるように謳っている。
これを使えば、これだけ良くなる。医学的にも科学的にも大した根拠が無い。
これはまだいい方のようで、以前紹介した「偽りの種子」という本の中では更に上を行く実験が載せられていました。
内容があまりにも馬鹿馬鹿しく、細かいところは覚えていませんが、ある食品を摂取することで値の変化を見る実験で、
いくら状況を変えても目標の値が出てこない。最終的には実験前に直接その成分を注射し、その後実験を行い目的を達成する。
そして、そういったレポートは積み上げると12m程の高さの中に紛れるそうで、要するに読ませる気がない。
トクホの事例は良心的である。とすら思えてきます。

 

中世ヨーロッパでは、群雄割拠が続くドイツでは重税に喘ぐ庶民はその少ない収入にも関わらず、贖宥状(免罪符)を購入していました。
罪が許される、という科学的な根拠は全くない、そもそも科学がまだ無い時代の話です。
しかし、科学的な根拠はない。という点では現代も中世も変わりません。過去を笑うことはできない。
どちらも気休め、という点では効果があるかと思います。
そして、中世ではいくら買っても救われているように感じない、そもそも教会がなぜお金を取るのか?という疑問から清教徒革命が起きてゆきます。
カトリックからの反発から始まったにも関わらず、清教徒たちはより一層の厳しい掟を自らに科したようです。

 

そして、その中から予定説、というものが生まれてきます。本来は善行や懺悔などで救われる。としていることを生まれた時点で決まっている。としました。
しかし、生まれながらに神の祝福を受けた人は現世においてもそれが現れており、その象徴として金銭の多寡が挙げられたようです。
当然の様にお金持ちに支持されました。しかしそのお金は自分が祝福されている証明なので、めったに使うことはできない。
思えば西洋の大金持ちで妙に溜め込み、莫大な金額を寄付に注ぎ込む人がいます。恐らくそういった流れの一環なのだと思います。

 

そして、ヨーロッパからアメリカ大陸に渡った清教徒たちは、更に考えを発展させTime is money.という言葉を生み出しました。
お金稼ぎをスポーツ感覚にまで発展させた。という人もいます。
なるほどその考えが日本に入り、「お金を儲けて何が悪い。」という言葉になったのだろうと思います。要するに人生カネが全て。

 

ああ、また話が変わっている。
どちらも掘り下げてゆくと面白い話です。

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