雑記6

Sculptrisの開発者がPixologicの社員になったそうです。

個人的には余り良いニュースに思えませんが、よくなってくれるよう祈るしかありません。

ZBrushは随分とバージョンアップ料金を取っていませんが、お金の出処が気になります。

どんな裏があるのでしょうか?

 

それはさておき、

以前書いた西洋文明的、近代的、というものを書いてみたいと思います。

 

最も近いところで、顕著にそれが現れたのは、物理学においてだと思います。

物理学では1920年を堺に現代物理学と古典物理学とを区別するそうです。

 

アインシュタインが等速運動時における相対論である、特殊相対性理論を発表したのが1905年で、

加速度も含め、それを普遍的なものにした一般相対性理論を発表したのが1916年です。

では、相対性理論は古典なのか、と言うところでは、微妙なようです。

 

それ以前の物理学である、ニュートン力学は絶対的なものを想定して作られました。

なので、0を入力すると無限大になる問題が存在しました。

自然科学というもの自体がキリスト教に対してのアンチテーゼの意味を持ち、それからの脱却を目指したものでしたが、

どうも、前に書いたとおりに、向き合うものも反抗するものも、それに囚われる。

とでも言いましょうか、神という絶対点を無意識のうちに仮定しているように思えます。

 

アインシュタインは無神論者として有名ですが、彼はその後生まれた量子力学に対して、

「神はサイコロを振らない」と言ったそうです。

それというのも、量子力学では点がなくなります。

あくまでも確率の問題になり、そこに量子が存在している可能性が高い。という事までしか言えなくなります。

量子とは、位置を特定しようとすると速度が分からなくなり、速度を特定しようとすると、位置が分からなくなるそうです。

 

相対と言えども主体と客体という固定点に囚われたアインシュタイン、というものが見えてくるように思えます。

 

物理学はモノ的な観点からコト的な観点へと変化していった、という人がいます。

それまでの物理学というものはノードの端末を一つ一つ分解してみてゆく、という観点から、

ノードはあくまでも端末の一つで、その全体像であるネットワークを把握してゆく、という事だそうです。

 

これを読んだときに思ったのが、養老さんが言っていた、視覚と聴覚の問題です。

視覚というものは構造を認識するもので、それは一瞬でもあり、永遠でもある。

それとは反対に聴覚というものは、機能を認識するもので、時間軸を必要とする。というものです。

 

そして、それを言い方を変えると、色即空是となります。

これは諸説色々あるそうですが、一般的には西遊記で有名な玄奘三蔵法師が般若心経を訳した時の言葉だそうです。

色とはサンスクリットでルーパ、形あるもの、等の複数の意味を持ちます。

空とは主に何も無いもの、を意味しますが、形のないもの、と取ることも出来るかと思います。

 

そういえば、養老さんがどこかで書いておりましたが、宮沢賢治の詩が深いのは視覚的ではなく、聴覚的なためだろう、

と書いておりました。

視覚は大脳の新皮質でも表層の部分に位置し、それよりも脳の深いところにある、聴覚で感じるのだから当然だ、と言った感じだったかと思います。

 

人間の記憶の構造は未だ深く解明されておりませんが、大きな流れは側頭葉の海馬という場所で鋳型が作られ、

そこで作られた物が脳の中枢である、脳幹を中心に脳全体に広がる。という事だったかと思います。

なので、その脳幹に近い感覚器の記憶というものは鮮明に記憶されます。

最も近いものが嗅覚、味覚で、触覚、聴覚、視覚となるそうです。

 

昔嗅いだ匂い、昔食べた味、再び感じると当時の記憶がフラッシュバックします。

それに対して、視覚の記憶はよく無意識に改ざんされます。理想という煩悩のようなものが作用しているように思えます。

 

面白いことに嗅覚、味覚で感じたことは、聴覚、視覚で感じたものよりも言葉にすることが難しいです。

テレビで芸能人が食べ野物感想を言う時には、大概「うまい」を連呼するだけか、もしくは

やわらくて美味しい、や、カリカリして美味しい、等の触覚の方に行きます。

 

だいぶ話がそれたような気がしますが、脳が感じる外の世界、という相対的なもの、

に囚われてしまうのが人間なのではないか?と、思ってしまいます。

だから唯脳論か?うーん、抜け出せない。

コメントする

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

トラックバックする

トラックバック用URL:

アニメーションが親切に解説されております

レンダリング、ライティングの基本が分かります

図版が見やすい美術解剖書です